お山生活

墨絵を描くこと

日本画家の伯母から、2年ほど前に「絵を教えるから習いなさい」と
突然お声がかかりました。
伯母は私の成人式用に、着物に枝垂桜を描いてくれたりと、
昔から何かと可愛がってくれた人です。

私は、絵が得意ではありません。
子どもの頃から、美術の成績はよくないですし、
小学校の美術の先生が、とても怖くて厳しくて
どちらかというと、自信のないジャンルに入っていました。
でも絵が描ける人には、強い憧れはあったのですが、
西洋画を観ても、どういいのかよくわからなかった。

学生の頃、クリムトやモジリアーニやダリなど
少しでも興味をもてば、
著名な画家の美術展も行ってみました。
フランスのルーブル美術館にも行きましたが、
ぐっと、心をわしづかみにはされなかった。
唯一、心に残ったのはクリムトの「接吻」でしょうか。
それがなぜ、どう、心に響いたのか
説明できるほど、芸術を知らないということで
時間ができたら、通信教育でいいので
美大で学びたい気持ちにもなっています。

現代の日本画もまだまだよくわかりませんし、
伯母からは膠と岩絵の具で描く日本画は、習いません。

でも絵を習ってみようと思ったのは、
墨絵であったことと、
伯母に、「身近な花を描いてみないか?」と言われたことからでした。
ちょうど野草に興味をもって、散歩でも観察しながら
歩く日々だったので、その言葉にぐっときてしまいました。

と言っても、なんせほとんど絵を描いたことがないので、
筆1本で、色の濃淡を出し、ひと筆かふた筆で一気に書き上げる
「付け立て」法という技法を習い始めてみると、
思うように筆が運ばす、途中で嫌になることも多々ありました。
そのたびに、いろいろな画家さんの絵に触れては、
やっぱり絵が描けるようになりたい。
そう思って、絵と再度向き合うを繰り返しています。
付け立て法に行き詰れば、鉤勒法を習ってみたり。
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初めて習ったのが、桜の花。
何度描いてもうまくいかない、難しい花。

タンポポやイヌフグリ、ホトケノザにシロツメクサ
シャガやドクダミ草などなど、身近なところにある野草もたくさん練習しました。
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模写も必要、スケッチも必要。
とにかく観察第一。
あと、素晴らしい絵を描かれる画家さんの作品を
多く観ること。
伯母から、毎回口酸っぱく言われています。

私は実のものを描くのは、案外好きだとわかりました。
柿や茄子、キュウリ、カラスウリは、ちょっと上手にかけて
楽しい気分になったり。
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和紙の種類によっても、上手に見えるもの、
滲んでどうにもうまくいかないものがあり、
また、顔彩という絵具を水で溶いて使うのですが、
その水加減で濃淡も毎回違ってきます。
絵ってなんでこんなに難しいでしょう!!!
まだまだ人様に見せられるような絵でもないですが、
少しは進歩しているとは思っています。

でも、とっても楽しいというのが、何より一番かと。
いつか、伊東深水のような美しい芍薬が描きたいとか
竹内栖鳳のような、動き出しそうな生き物を描きたいとか、
目標ばかり高くて、技術と能力が?ではありますが、
上手でなくても、10年続けたらそれなりになると、
伯母に励まされ、いつか扇子や風呂敷などに
絵が描けるようになったら素敵だなーと、思っています。

ここ最近の現代美術家さんでお気に入りは、深堀隆介さん
金魚酒で有名ですね。

何事も、1万時間を練習に費やさないと本物にはなれないのだと、
とある音楽家に言われました。
今までの2年間、ちゃんと向き合ってなかったなぁと、
改めて反省中です。
愛犬の看病で、ここ数ヶ月お休みしていたので、
また今月から、お稽古再開です。

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# by youleechang | 2016-05-11 07:58 | いいこと

集めぐせのこと

なるべく、モノを多く持たない生活をしようと心掛けているのですが、
やはりお気に入りのモノたちは、そばに置いておきたくなる。

決して蒐集家というほどのものでもないですし、
大したモノも持っていないのですが、
服や靴などとちがって、絵本などは特にいつまでも
思い出と一緒で、なぜその本を買ったのかを思い出すことができる
素敵なアイテムかもしれません。

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子どもがいないので、それほど多くの児童書をもっているわけではないけれど、
心に留まった絵本などをこうして、たまに買ってしまいます。

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暮らしにかかわるスタイル本や料理の本、インテリア本も
ついつい集めてしまうので、たまにオフィスのイベントでも
古本販売をしたりして整理はするのですが、売ってしまった後に
やっぱりとっておけばよかったと、後悔したり。
どうも、手元に残しておきたい人種のようです。


また文具屋さんがあると、ふらっと立ち寄ることもしばしば。
和紙が好きなので、ちょっといい和紙の便せんなどを見つけると
やっぱり買ってしまう。
だから、お礼などは極力お手紙で出すようにしています。
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散歩に出かけた際もまたしかり。
自然からのおとしモノも、やっぱり拾ってしまう。
これは、もう完全に癖ですね。
その線上に、野草と採ってくる癖があるのかと。
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この写真の左側の瓶には、いろいろな場所で集めたどんぐりと
ワインのコルクが入ってますw
なにかにいつか使えると思っているから、困ったものです。
野草の後ろには、海岸で拾った流木。
家の中は、そんなものがちらほらと。


こちらは強風で折れた桜の枝を、ちょっとずつちょっとずつ集めて
カゴに入れて飾っています。

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いつか、折れたばかりの桜の枝を使って染織もしてみたいと
密かに思っています。


秋には、枯葉もまたかわいい。
長くは手元に置いておけないけれど、こうして写真におさめておくと
案外かわいい。
掃き掃除のご褒美ですね。


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こちらは湘南の海岸で拾ったナガラミ(ダイベイキサゴ)

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生活にしっかりと定着した集めモノは、てぬぐい。
かれこれ10年ほど、ちょっとずつ買って
古くなると、刺し子をしてダスターに。
それでもよれてきたら、雑巾になります。


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雑貨屋さんで素敵な柄に出会うと、またついつい。
手ぬぐい好きを知った友人からも、旅のお土産にもらうことも。
以前は、行った先々の温泉タオルを集めていましたが、
今はすっかり手ぬぐい好きです。

今は、帯留めに大変興味があり、これはまた
大変な蒐集癖にならないように、気を付けないと。。。



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# by youleechang | 2016-05-09 10:03 | いいもの

願いを叶えてくれて

私のGWは、今日でおしまいですが、
仕事は暦通り旗日がお休みで、どう過ごそうかと思っていたところ、
突然のご縁で、我が家に大きな巡り合わせがありました。

4/17に、愛犬が旅立ってしまいました。
その愛犬に、私はとあるお願い事をしていました。

他人が信じるか信じないか、私の頭がいかれたと思うかどうかは
さておき、こんな出来事があったので、お話しします。
少し長いですが、ご興味があれば是非読んでください。

大好きな愛犬が、この世を旅立ちました。
その朝に、まさか逝ってしまうとは思ってもいなかった。
でも後になって、数日の写真を見返すと、
それはそれは辛そうな顔をしていましたので、今思えば
よくここまでもったなと思います。
息を引き取る際は、とにかく
「よく頑張った!ありがとう、ほんとありがと」
「また会おうね、必ずまた会おうね。」
この言葉しか出なかった。

体は死後硬直もなく、まるで眠っているような姿で
気持ち的には、まだ信じられなかったし、
時間が経つにつれ、
朝の最期のお別れシーンは、どんどん現実離れしていく。
たくさんのお友達がお別れに来てくれているので、
気丈でした。冗談もたくさん言いました。
「私の大好きな黒猫になって、また戻ってきてくれるから大丈夫です!」
なんて言って笑って見せました。

私はまだなんとなく、ポーがいるように感じていたし、
みんなもいて、気も張っていました。
そして、愛犬の大好きな犬友達も会いに来ました。
そのワンちゃんは、ずっと愛犬ポーの匂いを嗅ぎ離れなかった。
きっと彼も寂しかったのかも。


旅立つ少し前、
ポーが立てなくなった時も、彼は会いに来てくれて
ずっとずっとポーを舐めてくれました。
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ポーは会えた嬉しさで、次の日からまた食事をするようになったほど、
そのワンちゃんが大好きでした。
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そのワンちゃんとのお別れを済ませ、
たった一人になった後、
ポーの亡骸は、本当にただの入れ物のように
気配を何も感じなくなってしまった。
その夜ももう、家の中でポーを感じることはありませんでした。
以前、飼っていた猫2匹は、息を引き取った日の夜、
私が一人きりになると、音を出すという奇跡を起こし、
私のそばにいることをそっと教えてくれました。
でも、ポーはどこにもいないのだと、寂しさを感じていたのですが、
翌朝、ポーの大好きなそのわんちゃんの飼い主からメールがきました。

その夜、彼女が眠っているとカチカチと爪の音が鳴り続け、
彼女の愛犬が歩き回る音がして、どうしたんだろうと思ったそうです。
そして、愛犬がベッドにまで乗ってきて
「重いよ〜」と目を開けると、それはポーだったそうです。
そして、「今日は◯◯(彼女の愛犬)と添い寝して寝る」と。

そんな本当なのか夢なのかわからない出来事があったと、
メールがありました。
私はびっくりしましたが、それでポーの気配がないことに妙に
納得もできました。
そして翌日も、結局大好きなポーを感じることができないまま、
火葬が終わりました。
私は、こんなに愛していたから先住の猫2匹と同じように
何かしら音を出して、感じることができると思い込んでいたのに、
とても寂しい気持ちになっていました。
彼女の家には行ったのに、私のところには奇跡がなかったなぁ〜と。

ポーが現れたその友人の家は江ノ島にあり、
野良猫が多いのでも有名な場所です。
あまりに気配がないことを友人と話し、友人らとの結論はこうでした。
ポーは、私の大好きな黒猫の赤ちゃんを見つけ出すために今も不在なんだと、
島の中を、ほっつき歩いてるんだと。
「黒猫の子猫になりすまして、また戻ってくるつもりなのでは?」
「じゃあ、私は黒猫の女の子がいいわ。ポーお願いね!」
そんな夢みたいなことを語って、寂しさを間際らしていました。

でも、あれからちょうど2週間経っても、
彼女から子猫が見つかった話もなく、
訊ねてみると、最近江ノ島は避妊手術が進んで、子猫がなかなか
生まれないんだということでした。
「そうか、じゃあ あれはやっぱり戯言だったか〜」
そんな気持ちで、旅立ちから2週間目の夜を過ごしていました。

そこへ1本のメールが、別の友人から届きました。
自分の知り合いのところで、黒猫の女の子が里親に出てますと。
その友人もまた、密かに私の役に立ちたいと思ってくれていました。
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それで、すぐにこのことを連絡してくれた人です。
送られてきた子猫の写真を見た途端、
私は本当に久しぶりに声をあげて
大泣きをしてしまいました。
火葬の後、感情に蓋をしていたのか
実は寂しい悲しいという気持ちが、よく表せずにいました。
私はなぜこんなに平気なんだろう?
私、なんでこんなにすっきりしてるんだろう?
と、想像していた自分とはまるで違ったので、
一人しっくりこないで、日々を過ごしていました。

でも、そうじゃなかった。
感情をブロックしているだけだった。
それが、この黒猫ちゃんの登場で、
涙と嗚咽を止めることができなかった。
死んだことを認めたくなかったのではなく、
奇跡を待っていたから。

そう、やっぱりポーは約束を叶えてくれました。
私は、直感的に思ったので、涙が止まらなかった。
この時やっと、2週間分の涙が溢れ出ました。

生まれ変わったわけではないでしょう。
彼の魂が入っているわけでもないでしょう。
でも、私が悲しまないように用意してくれた、
ポーの置き土産だと感じました。
彼は、きっと綺麗さっぱり、心残りもなく
天に召されたと思います。
きちんと奇跡まで起こして。
音なんて小さな奇跡ではなく、最後に願いを叶えてくれたんだと
私は信じています。
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ポーの「ポ」の字をとって、ポチェといいます。
これから新しい家族です。

リンは、ポーもにあもいなくなってしまったことを
まだ受け入れられないのかもしれず、新しい家族を迎える準備が
できないのですが、いつかきっと
2匹仲良く楽しく、過ごしてくれたらいいなぁ〜と願っています。


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# by youleechang | 2016-05-05 13:54 | 動物のこと

招き猫のこと

今年の1月に、20歳になる三毛猫のにあが旅立ちました。
看病でそばに居てやるために、座り作業には
フェルトニードルをと思い、この招き猫をつくりました。
なんで招き猫を選んだのか。
私にもよくわかりませんが、
彼女へのねぎらいの気持ちもあって、なにか大切なお守りをと
思ったときに
「招き猫を作るぞ!」となったのかも。
作ると言っても、まじまじと招き猫をみたことがない。

なので、ネットなどで写真をみたり、置き物を比較してみたり
いろいろ研究もしてみました。
あとは、私の腕次第というところでしょうか。

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ふわふわの羊毛フェルトから作り出すのは、難しいけれど
やっぱり楽しい。
写真とにらめっこしながら、徐々に出来上がっていく
その過程が何とも言えないひと時ですね。
招き猫には、左手をあげているものと右手をあげているものが
あり、それぞれには意味があるようです。
左手は、お客さんを招く。
右手は、お金や幸せを招く。
両手は「お手上げ」になるのだそうです。
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また調べている中で、世田谷の豪徳寺のことを知りました。
招き猫発祥の由来として、有力な候補地なんだそうです。
私は、ちっとも知らなかったのですが、
猫好きな人や、ご商売をされている方は
結構お参りに行く人もおおいとか。

江戸時代前期にさかのぼり、彦根藩主井伊直孝が鷹狩の帰りに
近くを通りかかった際、
この寺の境内へ猫によって招き入れられ、
雷雨を避けて、和尚の素晴らしい法談を聞くことができたことに喜び、
井伊家御菩提所として、貧乏だったこのお寺に資金を提供して
立派なお寺を立て直したのだとか。

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豪徳寺の招き猫は、右手をあげている。
私もこれに習って、なんとなく右手を挙げた猫にしました。
右手だから、お金を招くからご商売の方がお参りにくるのだと
勝手に思っていたのですが、
実は別の意味があるんだという説も。
豪徳寺は、井伊家の菩提所ですから
左手は武士にとって不浄の手なんだそうで、
こちらの招き猫は右手が上がっていると、
調べている中で書かれているものもありました。

真相はどうかは知りませんので、是非行って調べてこようと
思っています。
このGWにいけたらいいな。


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# by youleechang | 2016-05-01 14:45 | いいもの

肩凝り&頭痛には

私は随分と昔から、肩こりと頭痛に悩まされています。
とある事故にあったことが、拍車をかけたかもしれませんが、
気圧の変化による緊張型頭痛によって、連日薬を使わないといられない
ほどのこともあります。
今月は、気圧の変化がめまぐるしく、ちょっと頭痛持ちさんには
きつい日々ではないでしょうか。

仕事もあるのでなかなか我慢するというのは難しく、
薬や整体などの施術は、もちろん必要ではあるのですが、
仕事から戻った後やお休みの日は、極力薬に頼りたくないので、
これらのグッズが、大いに役立ちます。

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ポップコーンに使われるような干したとうもろこしの実が入った枕と、
糠の入った枕は、電子レンジで温めて使います。
これを首や腰などに使うのですが、これは仕事中でも
かなり便利なグッズです。
たまに、自分でお灸もやることもあります。
温めるというのは、血行をよくしてくれるので、やはり効果は大ですね。

そして、朝の半身浴と夜のバスタイムには、クナイプが必需品。
コリのひどい時にはマッサージをしますが、ホホバオイルなどを用いて
温めるイメージで、ゆっくりとマッサージします。

それでも、痛みが取れない時には、これ。
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フィンランド発。
18世紀に森のセラピスト(シャーマン)として実在した
オヤんおじさんの伝統レシピの
ハーブボディローション。
「土管の親父」
友人に勧められて以来、これに何度助けられたことか。
いいものを教えてもらいました。

今年は、看病が必要な動物たちも旅立ってしまったので、
ウォーキングやトレッキングなどに出かけて、もう少し運動も
加えて行こうかなと、思っています。


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# by youleechang | 2016-04-27 10:11 | いいもの

湘南の山側に暮らしながら、暮らしのあれこれを発信。
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