お山生活

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田根剛さんという建築家

先日、家具工場の視察などのため
4年ぶりに旭川に行ってきたのですが、
最大の目的は、アサヒカワデザインウィークのスペシャルイベント
建築家 田根剛さんのトークイベントが聞きたかったからです。
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彼のプロフィールに触れてみます。

彼は、東海大学芸術工学部建築学科(旭川キャンパス)にて建築を学び、
デンマークやイギリスで経験を積んだのちに、
2006年パリに設計事務所「DGT.」を設立。
同年にエストニア国立博物館の国際設計競技で最優秀賞をとり、
26歳で華々しくデビューし、博物館がいよいよ今年完成予定。
2020年の東京の新国立競技場のデザイン競技でも「古墳スタジアム」
が最終選考に残りました。
また、ミラノデザインウィーク2014年から、
シチズン時計がDGT.とタッグを組み、出展。
また著名人ともコラボレーションして、舞台装置を担当するなど
幅広く活躍する、今まさに時の人です。

たまたま親戚が、ミラノデザインウィーク2016で
「time is TIME」という二つの時間を体験する
シチズンのインスタレーションを体験し、
インスタでUPしていて、大変印象に残っていたこともあり、
この機会に、是非お話を聞いてみたいと思ったのでした。

ここで、トークショーの内容すべてを網羅するものではありませんが、
私が感じたいい話がありましたので、
ご興味のある方は、読んでみてください。

彼が、建物を造り出す時に行うこと。
それは、その土地の記憶を発掘していくことから始めるそうです。
ロジカルに対象を深める徹底したリサーチ力を武器に、
机上の仕事にとどまらず、現地に行って地元の
人々と話をしながら作業を行い、町を知ることから始めるのが
彼のポリシーです。
そのうえで、携わる町の魅力を世界に伝え、人が集まる場所にする。
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エストニア博物館の話、ミラノデザインウィークでのインスタレーションの話。
もちろん、今回のADWでのインスタレーションのお話。
どれも、コンセプトのあり方や組み立て方が面白く、
モノづくりに対する知恵と工夫の歴史をきちんと理解したうえで、
生活に密接するデザインとはなにか?を考えている田根さんのお話は、
自分のデザインを誇示するもではなく、
その土地や人を真剣に考えているのだなと感心して、
すっかり引き込まれました。

最後の方でのお話の中に、こんな彼の考え方がありました。

デザインというものが、まだ日本において確立されていないのではなか。
かっこいいものを作りたいということばかりが、先走っているのではないか。
歴史、伝統、技術が一つになっていかなくてはいけないし、デザインと
モノづくりを両立させていかなくてはならないと。
家具でも建築でも、デザインはもっともっと競争が必要。
デザインは、競争でしかよくなっていかないのだと。

それは、家づくり、街づくりすべてに同じことが言えるのではないかと思い、
すごく感銘を受けました。
そこで、彼はこんなことも話していました。
街づくりを人任せにしない。
どんな街にして、どんな暮らしをしたいという思いを、
街として都市計画にしていかない限り、形にはなっていかない。
「時間の価値」がどれだけ重要かという問題意識をもつことが大切なのだと。

ここ湘南も3.11以降、急速に様変わりし始めています。
理由はもちろんさまざまなのだけれども、
生まれ育った場所の良さが、どんどんと消えようとしていると危惧しています。
でも、それは新しいことを受け入れないということではなく、
古いものを大切にしながら、新旧が融合できないものかと案じています。
行政も、企業も、またそこに住む人々も、どんな街でどんな暮らしにしたいのか
という思いを忘れると、消えてしまったと気が付くのは、ずっとずっと後だ
と言うことを忘れてはいけないのだと、強く感じました。

その土地の歴史を理解し、土地や住む人を知り、
壊して作り変えるばかりではなくて、どんな街にしたいのか
何を残し、何を足すべきなのかを考える。
環境が変わったのではなく、今の我々の考え方が変わってしまったのだと、
1959年に建てられた旭川市庁舎の取り壊しの話を例に挙げて、説明してくれました。
その時にできたコンセプトを、もう一度考え直すことをするべきなのだと語る、
田根さんに、私はとても大切なことを教わった気がします。




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by youleechang | 2016-07-02 19:05 | いいこと

自分の肌に合わせて手作りする。

今日から7月!はやいですよね。
仕事が上半期ということもあって、いろいろと忙しいかったので
なかなかゆっくりとブログに向かえない、この頃でした。

先日のADWのスペシャルトークショー、田根剛さんのお話に触れたい
のですが、ちょっとじっくりまとめる時間がないので、また改めて。

2週間ぶりのお休みは、前々から数人に頼まれていた石けんの仕込みを。
我が家の分もなくなってしまい、やっと腰を上げてw
オーダーいただいてたのに、遅くなってごめんなさい。
と思いきや、ストックのオイルの量が足りず。
注文分全部が作れないという事態に。。。
今月もう一度作らないとねw

私は、家で使う固形石けんは自分で作ります。
ちなみに化粧水は、毎回手作りなので、じゃんじゃん使って水分補給。
これが一番肌への潤いに大切なことなので、
自分で作ってたっぷり使うことにしています。
いつかは液体せっけんも作って、洗濯用洗剤も手作りにしてみたいと
思いつつ、とにかくいろいろ手作りしているので、
そこまで手が回らないのが現状ですが・・・

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手づくり石けんは、苛性ソーダという劇薬指定された薬品を使います。
これは肌に付着するとやけどをします。
これを精製水と混ぜると、80℃くらいまで上がります。
以前、疲れすぎているのにもかかわらず、仕事を終えた夜中に
石鹸作りを始めたところ、集中力が低下していたのでしょう、
この苛性ソーダ水の入った瓶を割って床にばらまいて、大変なことになりました。
気持ちに余裕がないと、必ず失敗したり、けがをするので
私はそれ以来、作りたい気分になったときを作りどきとするようにしました。
商売ではないのでね♪

ちょっと、怖いイメージを与えてしまいましたが、
きちんとルールを守って作れば、手づくり石けんはメリットがいっぱいです。
これは、私の大好きなオリジナルレシピの米ぬか石鹸。
仕込んで、24時間経って温度が下がった状態です。
このままでは、まだ超アルカリ性なので、熟成させながら
弱アルカリ性の石鹸にしていきます。
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今回は、いつものレシピを少し夏用にアレンジして、
ミントを多めに入れて香りもすっきりと。
米ぬかは、冬用よりもやや少なめ。
泡立ちをよくするために、ひまし油を追加しました。
自分の肌の状態と相談しながら、作れるのが何と言ってもいい。
ただし、仕込んでから熟成には4週間かかります。

年に数度。春用、夏用、秋冬用と作って、季節に合わせて
少しずつレシピをアレンジする。
こうすることで、既製品にはない自分にあった石けんで
いつでもお肌ケアができる。
そういう暮らしを、私は大事にしたいのです。


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by youleechang | 2016-07-01 10:00 | 手仕事

モノづくりを知る旭川の旅 その1

久しぶりに北海道旭川に降りたちました。
滞在時間23時間という、かなり弾丸ツアーではあったけれど、
得るものが大きな1日でした。
時間がないゆえに、体も頭もフル回転。
それこそが、弾丸の醍醐味かもしれません。

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旭川で市を挙げて行られる
ASAHIKAWA DESIGN WEEK も今年で2回目。
61回目の去年の開催で名称を変えて、
さらに内容も濃くなって開催されています。
私は、4年前の開催と合わせて2回目の訪問。

1990年から3年に一度開催される国際家具デザインコンペIFDAは、
来年に開催されます。
国際コンペが行われるほどの旭川は、実はすごいところなんです。
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それは、世界的にも類を見ない程、家具作りに適した場所なのだということ。

タモやナラなどの原材料がある森がすぐそばにあり、
加工できる工場、工房があり、職人さんと技術がある。
子どもの頃から触れ合い、技術が継承できる環境があり、
修理ができる加工場や販売できるメーカーがある。
そして、国際コンペまで開かれる環境があるのは、
世界的に家具で有名なイタリアですら、
狭い地域にここまでそろっていないそうです。


その先駆けとなって活動してきたのが、カンディハウス創業者の故長原實氏。
ドイツでの修行時代の経験を生かし、旭川を引っ張ってこられた方の
スピリットはこの場に書ききれないのですが、彼の先見の明が今の旭川を
支えていると言っても過言ではないように感じました。

今回も、(株)カンディハウスの新作発表とファクトリツアーに参加しながら
モノづくりの大切さ、継承の仕方、人を育てることの大切さを
再確認した気がします。
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新作TENのダイニングチェアは、私もオフィスで検討中。
なんといっても、フォルムが美しいイスは、ドイツ人の
ミヒャエル・シュナイダー氏のデザイン。
「TEN」は、軽さを象徴として、空を行く飛行機を連想したのだとか。
本社ショールームでは、
TEN=空=天空のコンセプトで、空間デザイナーの松村和典氏の
インスタレーションでした。

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TENのダイニングテーブルは、タモ、ウォールナットの天板
または、天板上面メラミン貼りの黒または白
オフィスには無垢材の天板かなと思いながらも、この黒の化粧板天板もかっこいいなと。
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こちらは、ショールームを見ながらパッと目に入ったイス。
日本の馬具メーカー、ソメスサドルが座面を手掛けたもの。
スプリンタラックス
座り心地はもちろん、この座面のステッチのかっこよさは、
写真では伝わりづらいかもしれません。
馬具が高いのと同じく、こちらもそれなりにいいお値段ですが、
こうしてソファの後ろに書斎スペースがあるって
ちょっと憧れます。
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次回こちらのお話をしようと思いますが、
旭川の東海大学芸術工学部建築科を卒業された
今まさに時の人。田根剛さんのスペシャルトークショーでも、
旭川の可能性について話されていました。

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 北海道東海大学旭川キャンパスが廃校となり、モノづくりやデザインを
学ぶ機会が途絶えてしまった旭川。
ひとつの大学が消えるということは、
教育や経済的な分野のみならず文化や暮らし情報や
人的財産面で計り知れない損失となることを
危惧した市民団体が、今、旭川に公立のものづくり大学を作ろうと
地道な活動が起きています。
「つくる人をつくる大学をつくるんだ」をテーマに活動しているんだそう。

この動きはとてもいいことだと思うし、
こんなに世界的に類を見ないほどの家具作りに適した地域なのだから、
技術だけでなくデザインをする人間も
是非、育てていってほしいと、田根さんは言ってましたね。
次回は、田根さんのすばらしいお話に触れてみたいと思います。


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by youleechang | 2016-06-25 14:27 | いいもの

湘南の山側に暮らしながら、暮らしのあれこれを発信。
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